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2010/02/07

旧友は春に帰る

















http://bit.ly/dlG4dO

東直己氏の新作を読了。
東氏のススキノ探偵シリーズは大学生のころ、正確には1995年に出会って以来、今日まで読み続けてきている。
第1作の「探偵はバーにいる」を手に取ったのは、当時住んでいた松本市内の、お城の近くの書店だった。
たしか夏の暑い日だったように思う。そのときの印象をまだ覚えている。

第1作の時点で、主人公「俺」は25歳かそこらの青年だったように記憶しているが、上記の作品では52歳になっている。10作で四半世紀を経過させるというシリーズもなかなか無いように思うのは、自分の読書量が足りないだけか。
さらに、本作ではその1作目以来の登場人物が複数登場して、なんだかこちらも懐かしい気持ちになった。

探偵モノであるので、ストーリーについては記載したくないが、東氏の手によって表現される哀愁は作を追うごとに冴え渡ってくるような気さえする。

指折り数えてみれば、自分もあれから15年分、年を取ってしまっている。
ストーリー中である登場人物が老けた老けたと嘆いていたが、他人事ではないなと思った。
心はいつでも17歳だけど、そうも言ってられなくなってきた。

2010/01/22

徹底抗戦

堀江貴文氏の「徹底抗戦」を本日読了。

読もうと思ったきっかけは、いまさらながら、ニコニコ動画で同書籍刊行にあたってひろゆきとの対談を見たから。

http://www.nicovideo.jp/watch/nl6354334
(入会されてない方は見れないか)

この本は昨年3月に発行されているので、いまや時間がそれなりに経過してはいるが、ライブドア事件は職業柄もあり当時とても印象的な事件であったこと、また動画を見て堀江氏に対する印象がだいぶ変わったというか、結構誤解していたんだなと思ったので、今日買って一気に読破した。
最近、とはいってもここ2,3年というスパンだけど、だいたい2005年前後に発生した一連の、会計士が逮捕された事件についての書籍を興味にまかせて読んでいたことから、今回は堀江視点も確かめられたことになる。

いつもこのテの本を読んだあとに思うことだが、いったい誰が損をしたのか、誰が得をしたのか、そのあたりがよくわからない。
ライブドア事件については、正直なところ、上場廃止とするほどの粉飾だったと言えるのか個人的には疑問を感じている。
いまさらなので詳細は省くが、大雑把に言ってあの件は、自己株式の売却益であっても他の株式の売却益であっても、最終的には会社の貸借対照表の純資産を構成するものに収束する、という整理も可能だったはずだ。外部からの入金も客観的に確認できるものだったはずで(つまり架空の入金とかではない)、せいぜい有価証券報告書の訂正報告くらいの対応で許容されそうな気がするが(ちょっと甘いかな)、おそらく「出る杭」であった堀江氏は逮捕までされている。
その前後にもっと金額的にでかい粉飾事件が発生しているが、これについてはたしか一人も逮捕者が出ていないはず。このあたりのバランスもよくわからない。
本文中で堀江氏も指摘しているが、あの月曜日に行われた家宅捜索によって、証券市場に多大な悪影響を与えていることは否定できないと考えられる(実際、東証のシステム止まったわけだし)。
そこまでしても彼の逮捕が必要だったというのは、うーん、理解不能。


誰のための逮捕だったんだろう?