2008/12/09

癒し

少し遅くなったので、帰宅前に晩飯を食べようと家の近所の食堂に入った。
雨のせいか空いている店内、となりのテーブルの椅子にはなぜか似つかわしくないクッションが置いてあった。
テーブル越しに見えた印象だと、なぜか車内で寝るとき用の枕(U字型のアレね)、しかも毛皮っぽい表面加工をしているものかと思ったけど、席についてよく見てみたら猫だった。

食堂の椅子で、猫が丸くなって気持ちよさそうに眠っている。

保健所的にはどうなんだろうかとも思うが、その寝ている様がなんだか可愛らしくて、衛生さとかどうでもよくなった。

肉野菜炒め定食を注文し、マンガラックからるろうに剣心の愛蔵版2巻を取る。
テレビではどうやらクイズミリオネアがやっていたようで、座っているところからは画面が見えない角度だったが、数人の常連と店のおかみさんがおしゃべりしながら見ていた。

たまに猫をチラ見する。
さっきと姿勢は変わっていない。呼吸のたびにお腹が上下している。

肉野菜炒め定食到着。
マンガ片手に食べ始める。

ミリオネアに盛り上がる常連客。
テレビにツッコミをいれるおかみさん。
相変わらずの姿勢で眠り続ける猫。

マンガを左手で保持しているせいもあるが、ゆっくり食事を取った。

定食もほぼ片付いたころ、猫が動き出す。
目覚めたかな、と思ったら、まるで人間が伸びやあくびをするように前足を伸ばして、そしてそのまま右前足は顔の上、左前足は伸びたままで夢の続きを見始めた。

なんだか本当に人間の子供みたいで可愛らしかった。
そして、やはりコンパクトデジカメかな、と思った。シャッター音がしないカメラはこういう状況下で最も適している。

あの姿を写真に撮りたかった。
ゆっくり水を飲みながらその姿を堪能して、勘定を済ませて家路に着いた。

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